遺伝子診療部 部長
福 嶋 義 光

近年の分子遺伝学の著しい進歩により、多くの疾患の病因が遺伝子レベルで解明されてきています。
21世紀は予防医学の時代になるであろうといわれるように、遺伝子情報に基づいて、病気になる前から一人一人の体質を明らかにし、それぞれに適した生活環境を整えたり、予防薬を服用するなどして、病気を発症しないようにする新しい医学・医療が始まろうとしています。
遺伝子情報を医療の場で生かしていくためには、患者・家族に対する遺伝カウンセリングが必須であり、また遺伝情報の漏洩、遺伝的差別、検査の強要などが起こらないように、倫理的諸問題にも対応できる体制を作る必要があります。
私たちは、遺伝子診療を
- 十分な遺伝カウンセリングを行う
- 適切な遺伝子検査を実施する
- 倫理的問題に十分配慮する
- 遺伝子情報に基づいた適切な治療に結びつける
医療であると定義し、1996年5月より活動してまいりました。
これらの活動が、2000年(平成12年)4月、文部省(当時)に認められ、「遺伝子診療部」が国立大学医学部附属病院の特殊診療科としてはじめて、信州大学医学部附属病院に正式に設置されることとなりました。今後さらに充実した体制で遺伝子診療に取り組みたいと考えております。
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